ディレイ

参考価格38,000円

ディレイです。(左側はリバーブです。)
そもそも、このディレイを作ることが一連の製品設計のきっかけになりました。

その昔(80年代の高校生時代)松下のBBDを作ってディレイを作りました。当時はまだ松下製BBDが秋葉原で普通に売っていて(カラオケ用途だったんですね。4096段とかです。!!)いくらでも変えました。短いのはコーラスやフランジャー、長いのはディレイです。クロック漏れ防止のために多段フィルター、ダイナミックレンジとノイズ減のためにコンパンダーとエキスパンダー。リピート音はアナログ的にフィードバックしているのでだんだんとフィルターとコンパンダーとエキスパンダーがくりかえして劣化していく残響音です。これでよいのです。これがよいのです。(笑)

21世紀にはいると何とワンチップでこれを実現できるようになりました。PT2399系です。でも使い勝手はともかく、デジタル化の際にノイズ(量子化ノイズ)がやはり気になります。
で、贅沢にもそもそもはリバーブ用のチップ(キース・バー設計のFV-1)を贅沢にディレイの為だけに使いました。さらにこだわりのダイレクト音はアナログスルー、フィードバックもアナログに一旦戻してからフィードバックです。当然リピートを繰り返すとフィルターで劣化していきます。

最大で1000mSまで行けます。フィードバックレベルを上げていますのでルーパー的(U2的?(笑))もいけます。

ノイズと音質は昔のラック機材並みです。(電源の関係でどうしてもヘッドルームは狭いです。)
自信作です。