参考価格28,000円
MXRが最初にエフェクターをリリースしたのは1975年です。まずフェイザーのPhase90を発売したのはもう歴史ですね。その後、Phase90の効きをマイルドにしたPhase45を発表します。
その設計者であるキース・バーの設計ポリシーが僕はとても大好きです。シンプルで無駄がなくて、ロックミュージックにぴったりのクオリティと、ロックミュージックに必要な強度(笑)を備えていました。他のメーカーもいろいろあるけれどもBUD製のダイキャストの頑丈なケース、ステージの視認性を意識した色による製品区別。とってもエポックでした。ヴァンヘレンのファーストアルバムなんて、これがなければ始まりませんね。
後年世に出ていくFET系フェイザー系製品の多くがこのキースの設計の影響を受けています。僕も何度も何度も作り続けています。MOD系のネタにも事欠かないですよね。フィードバック外したり、マイルドにしたり、ユニバイブ風にしたりと。
ある日ひょんなことからアメリカ製の汎用FETが2000個ほど手に入ることになりました。ならば選別してみようと。ある年の正月の1週間をかけて全てIdssを測定して(笑)、20台分ぐらいのFETの4ペアを抽出できました。極めてストレートで上品なフェイザーのモデュレーション感と、FET部分でのヘッドルームの狭さからくる歪み成分がとてもロック的です。(笑)
フィードバックは抑えていますのでとっても使いやすいです。(逆にエグい掛け方はできません。)